さて、そうして作ったデッキで毎日のように部活終了後の部室で、
友人たちと共にデュエルに明け暮れる毎日だったが、この頃の我々の
デッキというのは、基本的なもので、主力は大型クリーチャーであった。
SerraAngelやShivanDragon、MahamotiJinnといった面々が活躍していた。
唯一の先駆者であるNだけはステイシスロックなんぞ作っておったが、
ほとんどは大鑑巨砲主義であった。

 ちょうどそのころ私は黒魔法に手を染め始めていた。
といっても、赤緑だけではあれなので、他の二色を使ってデッキを作成しようとしていただけなのだが・・・。
ともかく私は、比較的バランスの取れるであろう白黒のデッキを作った。
主力には少ない所有カードからPersonalIncarnation(現し身)とSengireVanpaireが選ばれた。
そして、私のデュエリストとしての運命を変えたあの呪文を入れたのだった。
それはTerror(恐怖)であった。黒①の2マナのインスタントで黒とアーティファクト以外のクリーチャーを、一瞬にして葬り去る黒の除去呪文。
大鑑巨砲主義の我々にとっては、せっかく呼び出した主力を一瞬で消されてしまう、
恐ろしい呪文であった。
 その為、忌み嫌われ、唱えるのが躊躇されたが、私はこれを4枚入れた上、
更にDarkVanishing(闇への追放)を4枚入れ、友人達から非難された。
 今なら非難されることもないし、第一、8枚もそんなものを入れるのは
愚の骨頂であるのだが、あの頃の我々は若かった・・・。

 なお、その後、友人の一人に黒単で組むという個人メタをされたことを付記しておく。
げに、まじっくといふものは奥深きものである。

ちなみに、白の主力として期待した(なんせ、ダメージじゃ死なないからね!)
現し身は2t連続でTerrorで除去され、
自身のライフを20→10→5と減少させたため、以来再び日の目を見ることはなかった。

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